「節約ばかりで人生楽しいの?」
「節約ばっかだと心が貧しくなるよ」
一生懸命、節約を頑張っている人は、このようなことを言われる機会も多いのではないでしょうか?
節約に対する考え方って人それぞれですからね。
ただ、こうした節約に対する否定的な意見を聞いているうちに
「もしかして、自分は節約ばかりで心が貧しくなっているんだろうか…」
そんな風に考えだしてしまう人も少なくありません。
そこで、本記事では「節約ばかりだと心は貧しくなるのか?」について詳しく解説します。
筆者であるジロウモンは、今まで節約に長年取り組んできました。
現在では、AFPの資格を持つファイナンシャルプランナーとして「節約の重要性」を発信しています。
本記事を読めば、節約との向き合い方が理解できるようになるはずです。
ぜひ最後までお読みください。
節約で心が貧しくなってしまう理由5選
なぜ、節約ばかりをしていると心が貧しくなってしまうのでしょうか?
ここでは、節約で心が貧しくなってしまう理由を5つご紹介します。
①生活水準が低下しストレスが増えるから
1つ目の理由は「生活水準が低下しストレスが増えるから」です。
節約をすると、当然ですが生活水準が低下します。
今まで普通に過ごしてきた生活が送れないため、ストレスを感じやすくなるでしょう。
そして、ストレスが増えれば、ちょっとしたことでもイライラするようになります。
イライラが積み重なると許容できないことも増えるので、「心が貧しくなった」と感じるのです。
「心の豊かさ」を保つためには、一定程度の生活水準を維持する必要があるでしょう。
②交際費を削ることで人間関係が薄くなっていくから
2つ目の理由は「交際費を削ることで人間関係が薄くなっていくから」です。
本気で節約をするなら、交際費の削減は欠かせません。
交際費は、頑張り次第で大きく減らしていける「変動費」だからです。
そのため、節約を頑張れば頑張るほど、交際費が減り友人や家族との交流は少なくなっていくでしょう。
人間関係を維持するには、何かとお金がかかってくるからです。
しかし、人間関係は心の豊かさに密接に関係しています。
とくに、人とのつながりに喜びを感じるタイプであった場合、人間関係が薄くなると大きな不安を感じかねません。
「心が貧しくなったかも…」と感じてしまう原因になるため注意が必要です。
③本当にやっておきたいことをやらなくなるから
3つ目の理由は「本当にやっておきたいことをやらなくなるから」です。
節約ばかりやってると、人生で絶対にやっておきたいと考えている夢や趣味を後回しにしてしまう傾向があります。
なぜかというと、夢や趣味なんかは「お金が貯まった後にやれば良い」と考えてしまいがちだからです。
やはり人間だれしも、平均寿命くらいまでは生きたいですからね。
みんな、その予定で人生設計を立てています。
しかし、私たち人間は、いつまで生きられるのかなんて全くわかりません。
もしかしたら、明日突然終わりがくる可能性だってあります。
そうした視点で人生を考えた時、節約ばかりの生活だと心の貧しさを感じるようになるのです。
④自己投資をしなくなるから
4つ目の理由は「自己投資をしなくなるから」です。
節約ばかりに意識がいくと、自分自身への投資が疎かになる傾向があります。
なぜかというと、自己投資をするよりも節約した方が着実にお金が貯まるからです。
自己投資ってなかなか結果を感じづらくありませんか?
一定の成果を得るためにはある程度時間がかかりますし、そもそも、その投資が実るのかどうかもよくわかりません。
「ちゃんとリターンが返ってくるかどうか」はわからないのです。
その点、節約は頑張った分すぐ結果として反映されますから、お金を貯めようとすれば、自然と自己投資より節約が優先されがちだといえるでしょう。
しかし、「社会的成長」という観点から物事を考えた場合、自己投資は欠かせないものになります。
なぜかというと、収入や能力を上げていくために一番効果的な方法は自己投資だからです。
節約で、その力はなかなか身につきません。
そのため、自己投資をしないと自己成長が実感できず、心が貧しいと感じてしまう場合があります。
⑤人から心が貧しいと言われるようになるから
5つ目の理由は「人から心が貧しいと言われるようになるから」です。
節約に対して否定的な人は世の中に一定程度います。
節約なんかせずに、お金はどんどん使ったほうが良いと考えているのです。
そのため、節約を頑張っていても、そういった一部の人たちからはあまり良い評価をされないでしょう。
やはり、お金は使ってくれたほうが周囲の人にとっては気持ちが良いのです。
あまり良くない評価が積み重なれば、節約に対する自己肯定感も薄まっていきます。
「節約のせいで心が貧しくなっているのかも」と考えるようになってしまうのです。
心を貧しくさせないための対策3選
ここまで、節約ばかりだと心が貧しくなる理由を見てきましたが、
心を貧しくさせずに節約するには、一体どうすれば良いのでしょうか?
ここからは、心を貧しくさせないための対策を3つご紹介します。
①自分の価値観を整理する
まず、1つ目の対策は「自分の価値観を整理する」ことです。
心を貧しくさせないためには、自分の価値観を正しく把握している必要があります。
なぜかというと、「心の豊かさ」は人によって違うからです。
「どれくらいの生活水準だと満足できるのか?」
「人とのつながりに喜びを感じるタイプなのか?」
「残りの人生で何をやっておきたいのか?」
など、人によってその中身が大きく違います。
そのため、まずは徹底的に自分の価値観の整理する必要があるでしょう。
自分の価値観に沿ったお金の使い方を把握することで、心の豊かさは保てるようになります。
②ストレスが溜まりやすい節約をしない
2つ目の対策は「ストレスが溜まりやすい節約をしない」ことです。
例えば、下記の節約があげられますね。
・エアコンを使わない ・食費を過度に削る ・こまめに電気を切る ・シャワーを節約する
これらの節約は負担が大きい割にストレスが溜まりやすい方法です。
過度に取り組んでしまうと、心を貧しくさせる可能性があります。
なるべく別の方法で節約をしていきましょう。
固定費の削減やお金がかからない趣味の選択など、負担をあまりかけないで節約していくことは十分可能です。
③節約から得られるメリットを考える
3つ目の対策は「節約から得られるメリットを考える」ことです。
節約は、決して心にマイナスな影響を与えるだけではありません。
プラスの影響を与えることもあります。
例えば、下記が節約の精神的なメリットです。
・いざという時にお金の心配をしなくて良い
・老後の不安が小さくなる
・長期的な人生計画が立てられる
・少ないお金でも生きていけることを知れる
このようなメリットを意識すれば節約を前向きに考えていけます。
経済的・精神的な安心感を手に入れることができるのです。
心に余裕が持てれば、心の豊かさもより強く実感できるでしょう。
まとめ
今回の記事では「節約ばかりだと心が貧しくなるのか?」について詳しく解説してきました。
いかがだったでしょうか?
節約は、お金を貯めたい人にとって欠かすことのできない手段です。
しかし、自分の価値観に沿っていなかったり、あまり過度にやりすぎたりすると「心が貧しい」と感じる原因になりかねません。
自分に合ったレベルでの節約をしていきましょう。
そのためは、まず「自分がどんなことに心の貧しさを感じるのか」についてしっかりと分析することが大切です。
自己理解を深めれば、心の豊かさを維持したまま節約に励んでいけますよ!
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