「痔瘻って何?」
「痔瘻になったらどうやって対処すればいいの?」
このようにお悩みの方も多いのではないでしょうか?
お尻が痛い生活が続くと日常生活自体がストレスになってきます。
痔瘻が悪化すると普通に座ることすら困難でしょう。
そのため、痔瘻に対処するためには、きちんと概要を理解する必要があるんですね。
筆者であるジロウモンも、痔瘻には何回も悩まされてきました。
この記事では、痔瘻の概要から治療法まで自身の経験も踏まえながら詳しく解説していきます。
ぜひ、最後までお読みください。
痔瘻とは?
「痔瘻」とは、直腸から肛門まわりの皮膚にトンネルができる痔のことです。
お尻に穴ができてしまうことから、よく「あな痔」とも呼ばれています。
直腸と肛門の間にある組織や管が細菌に感染してしまうことで、このトンネルは作られます。
以下の図が、代表的な痔の状態を表したものです。
痔の中でも、痔瘻はトンネルを作ってしまう分かなり厄介だといえます。
本来、お尻にある穴は肛門だけのはずだよね。
しかし、痔瘻になったら肛門まわりにもう1つ穴ができるんだ。
痔瘻になると、以下の症状が出てくるようになります。
・肛門のまわりに「しこり」ができズキズキとした痛みがある ・お尻から膿のようなものが出ている ・便通時に困難を感じるようになる ・発熱がある
このような症状が出てきたら、痔瘻を疑ったほうが良いでしょう。
ジロウモンは、毎回肛門まわりに「しこり」ができたから病院を受診したよ。
最初のうちは「少しかゆいな」程度でも、ほっておくと激痛になるんだ。
痔瘻の原因は?
痔瘻は何が原因で発生するのでしょうか?
主な原因は以下の通りです。
①下痢
1つ目の原因は「下痢」です。
痔瘻は、直腸と肛門の間にある組織や管が細菌に感染してしまうことで発症します。
そのため、長時間下痢になりがちな人は発症しやすいでしょう。
なぜなら、下痢が多いと、直腸と肛門の間にある組織や管に細菌が入りやすくなるからです。
痔瘻になりやすい環境が作られてしまいます。
②飲酒や喫煙
2つ目の原因は、「過度の飲酒や喫煙」です。
過度の飲酒や喫煙は、免疫力を低下させやすいといわれています。
そのため、通常であれば免疫によって防げていたであろう感染でも、免疫が下がっていると感染してしまうかもしれません。
③ストレス
3つ目の原因は、「ストレス」です。
過度なストレスも免疫力低下の一因になるといわれています。
ストレス負荷が大きい環境にいる場合、痔瘻になりやすいといえるでしょう。
ジロウモンの場合は、ストレスが原因だったよ。
内向型HSPの性質をよく理解してなくて、ストレスをうまく処理できなかったんだよね…。
痔瘻の診察方法とは?
まず、痔瘻の症状がでたら真っ先に肛門科の先生に見てもらいましょう。
いつまでも放っておいてはいけません。
病院では、まずお医者さんによる身体検査となります。
仰向けまたは横向きになるよう促されるので、指示に従ってお尻を出してください。
お医者さんは、もう何千人・何万人ものお尻を見てきています。
全く恥ずかしがる必要はありません。
お医者さんは肛門を指で確認しながら、痔瘻が発症しているかどうかを判別していきます。
この時、なるべく力を抜くようにしてください。
力が入っていると、なかなか診察がスムーズにいかず長引いてしまいます。
また、往診した病院に肛門超音波検査の機器があれば、機械による痔瘻の検査をする可能性もあります。
機械を利用したほうが、より正確に痔瘻の有無が判断できるからです。
そのため、病院はなるべく肛門の病気をメインに扱っているような専門性のある病院を訪れたほうが良いでしょう。
痔瘻は、長い期間放っておいたらガン化する可能性もあるよ。
早い段階で、お医者さんに見てもらおう!
痔瘻の治療法
痔瘻が発症していた場合、治療法は基本的に「手術」しかありません。
自然治癒はしない病気だからです。
形成されたトンネルを手術で直接取り除くことによって、痔瘻を完治させられます。
手術の形式については、お医者さんに良く確認しましょう。
ジロウモンは、毎回「括約筋温存手術」という方式で手術しました。
この方式は、長期での入院が必要になりますが、お尻を締める筋肉「括約筋」を傷つけないように手術してくれます。
術後の排便に不具合を生じさせないためにも、より安全な方式で手術したほうが良いです。
また、再発させないためにも、しっかりと根治できる方式をお医者さんにお願いしましょう。
何回もお尻にメスを入れてはいけません。
また、何度も痔瘻が再発してしまう場合は、「クローン病」を疑う必要があります。
クローン病とは、腸に炎症が起きてしまう難病指定の病気のことです。
クローン病は、特徴の1つとして何回も痔瘻が再発してしまう傾向があることで知られています。
何度も再発して困っている方は、一度、お医者さんに相談してみるべきでしょう。
ジロウモンも5回痔瘻になったことでクローン病を疑われたよ。
何回も再発する人は早めにクローン病の検査を受けてみたほうがいいね。
痔瘻の予防法は?
最後に痔瘻の予防方法をご紹介します。
なかなか予防しづらい病気ではありますが、再発させないためにもしっかりと確認しておきましょう。
今回は予防法を3つ紹介します。
①肛門まわりを清潔な状態に保つ
1つ目は、「肛門まわりを清潔な状態に保つこと」です。
痔瘻は、直腸と肛門の間にある組織や管が細菌に感染してしまうことで発症します。
そのため、日頃から肛門まわりに気を遣うことが痔瘻の予防策となるでしょう。
下痢の対策をしたり、排泄後お尻を水で洗ったりすることで、痔瘻の発症リスクを下げられます。
②飲酒や喫煙などはしない
2つ目は、「飲酒や喫煙などはしないこと」です。
細菌に感染してしまっても、強い免疫力があれば問題ありません。
しかし、飲酒や喫煙などは免疫力低下に繋がってしまいます。
痔瘻の予防をしていくならば、なるべく控えたほうが良いでしょう。
③ストレスに気を付ける
3つ目は、「ストレスに気を付けること」です。
過度なストレスも免疫力低下に繋がります。
ストレスを軽減するために適度な休息やリラックス法を取り入れることが大切です。
ストレス発散法を身に着けて痔瘻を予防していきましょう。
ジロウモンは、ストレス対策を色々と勉強した結果、今では痔瘻の抑え込みに成功しているよ。
まとめ
今回の記事では、痔瘻の概要から予防法まで幅広く取り上げました。
痔瘻は、直腸と肛門の間にある組織や管が細菌に感染してしまうことで発症します。
痔瘻の症状が出たら、早めにお医者さんにかかるようにしてください。
基本的には手術が必要になる病気ですが、決して治らない病気ではありません。
恥ずかしがらずに冷静に対処していきましょう。
みなさんのお尻が回復していくことを願っています。
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